電気の国家資格で最難関ですが未経験から正社員を募集している会社もあります。電気主任技術者の資格取得の支援を行っている会社も多いです。実際に電気主任技術者の資格を取得すると、どのような仕事が転職サイトの求人に出ているかご紹介します。
- 大型ビルの専任電気主任技術者
- データセンターの専任電気主任技術者
- 電気保安協会と契約して複数のビルを巡回する電気主任技術者
- 水族館の電気主任技術者
- 工場の電気主任技術者
- 転職サイトで求人が出ている電気主任技術者の年収
大型ビルの専任電気主任技術者
駅周辺の大型商業施設やオフィスビルには、一般の人の目には触れない場所に大型の電気設備があります。
そこから、照明や空調機、プリンター、コンセントなどに電気が送られています。基本的に、このような大型ビルには常駐の電気主任技術者がいます。ビルの専任電気主任技術者の仕事
設備監視:防災センターという部屋で、すべての電気設備の状態が把握できるモニターを監視しています。異常警報が出たらいち早く現場に駆けつけます。
電気使用量:オフィスビルでは、テナントとして入居者と賃貸借契約をしているところも多いです基本賃料とは別に、電気使用量を従量制として請求するため電気使用量を調査しています。
電気使用量をビルオーナーや営業スタッフに連絡して、入居者に請求してもらいます。
軽度な設備トラブル:ブレーカーが落ちてしまったときの対応など。
重度な設備トラブル:真夏になると空調機が故障してしまうこともあります。空調機ほどの機器になると、警報や異常の内容を把握して、専門メーカーを呼び修理してもらいます。
年次点検:商業ビルなどで、年に1回設備点検に伴い停電するため、ビル休館の通知が
出ているのを目にすることもあると思います。ビルの専任電気主任技術者を責任者として、この年次点検の日程調整が進められています。
設備リニューアル計画:電気設備は15年ほどで寿命を迎えてしまいます。
ビルの電気設備は数が多く、一度に外部業者を呼んでも一度に設備更新を終えるのは不可能です。そこで、無理なく寿命を迎える機器を更新できるように15年単位の計画を立てています。マンションの修繕計画に似ています。
CO2委員会:大型ビルは電気消費量も多く、当然CO2排出量も増えてしまいます。特に東京都ではCO2排出量が多い施設に削減義務が課され、達成できないと罰金がかかります。
電気主任技術者には、このような自治体にビルの現状を伝える膨大な書類整備の仕事や電力消費の無駄削減の仕事が課されています。
データセンターの専任電気主任技術者
大地震がおきたとき、企業のサーバー、IT会社の運用するサイト、インターネットの通信用設備用の電源までもが壊れてしまうと、大変な混乱に陥ってしまいます。
一般的なオフィスビルよりも、電源喪失したときの混乱が大きいIT機器を守るため、データセンターがあります。
基本的な仕事内容はオフィスビルの電気主任技術者と似ていますが、大きく違う点は以下の通りです。
電気使用量が膨大:サーバー機器の電気消費量は桁違いで、電気料金も膨大です。数%電気料金を削減するだけでも大きな削減額になります。
高度な電気機器が多い:サーバー電源を絶対に喪失させないため、UPSなどオフィスビルではあまり必要とされない高度な電気機器も多く、求められる知識も増えます。
くくりとしてはIT業界になるため、給与も高い案件が多いです。
電気保安協会と契約して複数のビルを巡回する電気主任技術者
小さめのビルでは、専任の電気主任技術者を置かずに電気保安協会などと契約して、月に1回程度のペースで電気主任技術者に巡回に来てもらう方法も可能です。
個人事業者として、電気保安協会と契約すれば月に巡回したいビル数を自分で決めて、自分のペースで仕事を進めることができます。
水族館の電気主任技術者
電気主任技術者の職場としてはマイナーですが、遊園地や水族館など特殊な例もあります。
特に水族館は常に海水が身近にあることもあり、電気設備の経年劣化が進みやすく、魚たちの環境を守るための温度調節器に目を光らせなくてはなりません。
ビルの電気主任技術者に比べて、給与はいまいちのようですが、水族館が好きで、電気主任技術者の知識を生かしたい人には向いているのかもしれません。
工場の電気主任技術者
工場の電気設備も大型機器が多いため、電気主任技術者が専任されています。
工場では油冷の変圧器など、油がからむ仕事が増えてきます。基本的に工場では、筆記試験で電気主任技術者に合格できない人でも経験年数で認定電気主任技術者として専任していることが多く、転職先として外部から入りにくいようです。
もともと工場で電気設備にかかわる仕事をしていた人にしか向かないのかもしれません。
船舶の電気主任技術者
遠方の港で停泊中の大型船に乗り込み、1~2か月ほど集中的に船の電気設備のメンテナンスにあたります。
1~2か月休みなく働いて、1か月はまるまる休みといった変則的な勤務形態のようです。
その分、給与は高いです。
遠方への長期出張、変則的な勤務形態に目をつぶってでも、稼ぎたい人には向いているようです。
転職サイトで求人が出ている電気主任技術者の年収
以上転職サイトでみつかる電気主任技術者の仕事について紹介しました。
リクナビネクストで年収例はおおよそ30代で400万~700万といった感じです。手に職をつければ将来も安定して働けるのでおすすめのお仕事です。
電気主任技術者の資格を取りたい、取得している人、転職を考えている方は是非、この仕事の中から自分にあっている仕事を探してみてください。
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